フローリング、カーペット等の床工事
床材は、内装プランを進める上で、デザインが大きく左右される大切な部位です。一般的にはフローリングが選ばれますが、ホテルライクのデザインにはカーペットを選ぶ場合があります。
家族構成やペットの有無、部屋の用途、構造による選定などから、床材を決定していくこともあります。
一般的な床材として下記のような種類があります。
- フローリング(無垢材、突板材、プリントなど)
- カーペット(ロールタイプ、タイルタイプなど)
- 硬質塩ビタイル
- クッションフロア
- 長尺シート
- タイル
- コンクリート仕上げ
※記載のないリフォームについてもご相談を承っております。お気軽にご連絡ください。
床材の種類
フローリング
最も一般的な床材はフローリングです。
フローリングは高級感があり、清掃性に問題もなく、種類も豊富です。
具体的に種類は下記のようなものがあります。
- 一枚板で製作した無垢フローリング
- 木を薄くスライスしたものを表面に使用している挽板フローリング
- 木を薄くスライスしたものを表面に使用してい突板フローリング
- 木目をプリントしたものを表面にしているフローリング
木の種類や表面の塗装技術などによって、価格帯は広くなっています。
無垢フローリングは木の温もりや重厚感があり、デザイン性にも長けています。床材にとことん拘ることができます。
ただし、無垢材なので伸縮や割れ、反りなどが必ず発生します。ご理解の上ご利用をご検討ください。
無垢材を機械で数ミリに割いた物を表面に使っているフローリングを「挽板フローリング」、無垢材の表面をカンナなどで薄く削りとったフローリングを「突板フローリング」と言います。
無垢材に比べて重厚感は劣りますが、表面に木の表情があり、無垢材の欠点である伸縮や反りなどは少なくなります。
マンションなど、コンクリートへ直にフローリングを施工する場合、裏面にクッション材が施されているフローリングを使用します。
これらはコンクリートの不陸(凹凸)に対応できるように作られていますが、カーペットからフローリングに変更する場合、コンクリートの不陸が非常に悪い場合などには、フローリング施工前に、この不陸調整のための左官工事が必要になる場合があります。
カーペット
カーペットは、フローリングとは異なる雰囲気を出してくれる床材です。
ホテルなどはカーペットを使用していることが多く、落ち着いた空間を演出しています。このため、一般では書斎や寝室などに使用する場合があります。フローリングよりリーズナブルに高級感を出すことができるので、プラン次第で使い分けることもできます。
ただし、フローリングに比べて清掃性に劣りますので、注意が必要です。
硬質塩ビタイル
硬質塩ビタイルは、さまざまなデザインがあり、表面が強いため、土足で歩く場所でも使用できます。
タイル調やフローリング調などの柄が用意されており、デザインが豊富です。土足での利用を加味して、店舗などに使用されます。住宅でも、玄関の土間やトイレ、洗面脱衣室などの床などによく使用されています。
フローリング調の塩ビタイルは、本物のフローリングのような重厚感は感じられませんが、リーズナブルにデザイン性を味わえるため、アパートなどのLDKなどに使用されています。傷や変色など発生した場合、部分的な貼り換えも可能です。
クッションフロア
トイレや洗面脱衣室などによく使われるクッションフロア。比較的柔軟性のある塩ビシートです。
価格もリーズナブルで施工性がよく、工期も早く仕上がります。表面は水に強いため、トイレや洗面脱衣室に使用されます。土足で歩行できるタイプもあるので、使う場所によって使い分けられます。
長尺塩ビシート
長尺塩ビシートは、表面が硬く防水性に優れているため、マンションのバルコニーや共用廊下などに使用されます。施工の際、シート材同色の樹脂を溶かしてジョイントを充填するため、防水性や剥がれ防止に優れています。そのため、飲食店などの厨房にも使用できます。
また、浴室用の塩ビシートもあり、滑りにくく水はけが良くなっています。浴室の床がタイルの場合でも、下地処理さえおこなえば、浴室用塩ビシートを貼ることができ、防滑や断熱などの効果が得られます。